女学院で緑一点の俺が、生徒会長選挙で大活躍とか勘弁してくれよ

作者宇佐美ぱすた

姫宮学院は、有力企業体である姫宮グループが出資する、全寮制中高一貫の女学院だ。この学院は、姫宮の名字を持つ一族によって学院内が統治されている。
そして姫宮一族の中でも、良質の血統を持つ姫宮スミカが生徒会長を務めていた。

スミカは女学院に唯一在籍する男子生徒、幼馴染みでもある紺野ジュンにほのかな恋…

姫宮学院は、有力企業体である姫宮グループが出資する、全寮制中高一貫の女学院だ。この学院は、姫宮の名字を持つ一族によって学院内が統治されている。

そして姫宮一族の中でも、良質の血統を持つ姫宮スミカが生徒会長を務めていた。


スミカは女学院に唯一在籍する男子生徒、幼馴染みでもある紺野ジュンにほのかな恋心を抱いており、学院の運営よりも、彼を振り向かせることに力点を置くほどであった。

ある日スミカは、生徒会副会長である巻菱リョウから、学院内で生徒会に対する不満が燻っていることを指摘される。

そこで公明正大な生徒会であることを示すため、生徒会長選挙を行うことにした。

選挙は現職スミカの有利に進んでいくものの、些細なすれ違いから、スミカとジュンは、敵対する陣営に属することになってしまう。スミカはそのことに胸を痛めながらも選挙戦を進めていく。


初回の投票の結果、過半数票を獲得する陣営が現れず、二陣営による決戦投票へと持ち越される。

だがこのとき、それまで機を見計らっていた副会長リョウがスミカに反旗を翻したのだった。それを契機に両陣営の枠組みは一気に流動化し、双方による激しい切り崩し合戦へと発展する。その戦いの中でスミカはジュンと和解し、彼の応援も取り付けることとなった。


しかし、状況はリョウが有利。スミカ陣営は票読みを同数票まで持って行くのがやっとであった。

投票結果が同数票であれば、姫宮一族としての血筋が上となる者が生徒会長に選ばれる決まりなのだが、リョウは投票前日に、自分がかつて姫宮一族に捨てられた者であることを表明する。

つまりリョウはスミカの姉にあたるというのだ。スミカに対する裏切りは、一族への復讐だったのである。

これにより、リョウの方がスミカよりも上位の血筋であることが判明し、勝負は決したかのように思われたが、スミカ陣営にはまだ秘策があったのだ――。


第13回GA文庫大賞(後期)二次選考落選


小説家になろう 重複掲載