大陸の極東、陽夏国。
貴族の娘・李夐瑶は、申皇后によって一族を皆殺しにされただけでなく、西方の大国・星秋国への使者に任命された。
去勢された従者・アヤタ、留学生のユル、国子監博士の楊堅尹、隊商の羅喜水らと西方使節団を結成し、西を目指す。

しかし、彼女たちの旅路に困難は尽きない。
夐瑤暗殺未遂に始…

大陸の極東、陽夏国。

貴族の娘・李夐瑶は、申皇后によって一族を皆殺しにされただけでなく、西方の大国・星秋国への使者に任命された。

去勢された従者・アヤタ、留学生のユル、国子監博士の楊堅尹、隊商の羅喜水らと西方使節団を結成し、西を目指す。


しかし、彼女たちの旅路に困難は尽きない。

夐瑤暗殺未遂に始まり、危険生物との遭遇、燃え続ける砂穴、古代遺跡の発見、はたまた水を求めて立ち寄ったオアシスでは娼館に売り飛ばされそうになり……。

彗春族ともひと悶着あったものの、誰一人欠けることなく一行は西へ西へと進み続けた。


ようやくたどり着いた星秋国だが、同盟は拒絶されてしまう。

絶望の中帰国し、再び申皇后に断罪を受けるその時。ただの留学生だと思っていたユルが動き出した。


死罪を免れた夐瑶はその後、正式に西方との交易を受け持った。

李夐瑶の偉業は、史書に記録され、後世にも広く知れ渡ることとなる。


絶望を越え、少女は征く。

遥か西方、未踏の地へ。