もふもふオメガのウサギは、戦場のアルファ金獅子王に荒々しく溺愛されて。

作者仙崎ひとみ

 アシェリは、オメガでありウサギの加護を持っている。
 ひっそりと暮らしていたが、徴兵制度により軍の衛生班に配属されてしまった。
 アウグスト王国の国王陛下であり国軍総元帥クレイグが被弾し、アシェリが看護にあたることになる。
 クレイグのケガはひどく、アシェリは隠していた特殊な能力を使うことに。

ストーリー概要および物語の設定



 時代は近世。地域は北欧あたりの、国境線での争いが多い広大な大陸のどこか。

 男女のほかに、アルファ、ベータ、オメガという第二の性を持つ世界。


 この世界は、能力の高い支配層アルファ、平凡な中間層ベータ、そして発情というリスクを持つ下位層オメガの三種類で構成されている。

 オメガは下位層ではあるが、アルファとの繁殖が可能なため、冷遇されているが特別扱いされていた。


 それ以外にも、第三の特性として獣化の加護を持つものが存在している。

 アルファ、オメガで獣化加護を持つものは珍しく、希少とされていた。


 主人公アシェリは、オメガであり、ウサギの加護を持つ18歳の青年。

 繁殖の道具として使われるオメガであることも、弱々しいウサギの加護を持つことも、恥ずべきことだと思っていた。


 幼い頃両親を事故で失って以降、ひととの関わりを最小限におさえてきたが、ときどきウサギの性分が顔をのぞかせてしまう。

 ひとりぼっちで夜を過ごすのが、とてつもなく寂しいのだ。


 そんなある日。

 徴兵により衛生兵として最前線へと送られることとなる。

 そこで孤高のアルファとして名高い、勇猛果敢な軍人王クレイグと出会う。


 圧倒的な強者オーラに気おくれし、なるべく関わらないようにおとなしく過ごすアシェリ。

 ところが、被弾したクレイグをウサギの特殊能力である唾液治療によって、一生懸命治療するうちに、人生で初の発情ヒートを迎えてしまう。

 発情から香るオメガのフェロモンにあてられ、アシェリを荒々しく抱くクレイグ。


まったく違う境遇に生まれ、一生出会うことなどなかったはずのふたり。

戦場という異常な感覚の中、心と身を寄せ合い、本能だけでなく相手を思いやる感情を伴って愛を深めていく――


不遇な性に翻弄されずに生きていこうとするアシェリが、見た目は厳ついけど内面は純情な国王陛下に愛され、追いかけられるストーリー。