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かつて若き天才と呼ばれた宮廷魔術師のシルヴィア。
彼女はその才能から、同僚の嫉妬を買い呪いをかけられ眠りについてしまう。
彼女が目を覚ました先はなんと150年後の世界で、かつての祖国は滅び魔術が失われた世界であった。
この世界では、魔術師の自分には価値がないと失意の中、ユリアスと名乗る青年がシルヴィアに弟子入りを申し込む。
魔術に興味があるが、この世界に残っている唯一の魔術師はシルヴィアだけなのだと。
しかし魔術が失われた世界では学んでも価値がないだろうと、シルヴィアは何度も断るがその度に彼は頼み込んでくる。
その上、新しい生活に慣れないシルヴィアのため、家事手伝いなど世話を焼き始める。
ついにシルヴィアは推しに押されてユリアスを弟子として認めることに。
そうして二人の生活は始まったが、彼が何故自分の世話を焼いて優しくしてくれるのかを疑問に思うシルヴィア。
ユリアスに問いただしてみれば、なんと彼は「あなたのことが好きだ」と答える。
さらに彼は、「この気持ちには応えてもらわなくてもいい」と言い出して───────。
魔術のない世界に目覚めてしまった天才魔女の、微糖なラブファンタジー。