ある満月の夜、眠りにつこうとしていた美月睡蓮(みつきすいれん)は不思議な声を聞く。その声を追ってやって来た近隣にある石上稲荷大社で、人の姿に変えた八咫烏の太秦(うずまさ)から陽の巫女(ひのみこ)であることを告げられた睡蓮は、幼馴染みの昂(こん)と一緒に「ヤマト」と「ハヤト」の思想が二分する、使婢(…

満月月を追うように、私の願いは叶わないのでしょうか――

太陽の昇らない幻想的な異世界で、一人の巫女とつかわしめたちが織り成す和風ファンタジー。