「ここはどこ、俺は誰」

そう呟いた新谷楽は、別に記憶喪失でもなんでもなかった。

彼は、大学受験を推薦入試で現役合格するという目的の為、生徒会選挙に満を持して出馬した、すこし阿呆の17歳である。
そもそも立候補者が彼しか居なかった選挙は、当たり前だが圧勝に終わり、彼は晴れて生徒会長となった。

「ここはどこ、俺は誰」


 そう呟いた新谷楽は、別に記憶喪失でもなんでもなかった。


 彼は、大学受験を推薦入試で現役合格するという目的の為、生徒会選挙に満を持して出馬した、すこし阿呆の17歳である。そもそも立候補者が彼しか居なかった選挙は、当たり前だが圧勝に終わり、彼は晴れて生徒会長となった。


 しかし、生徒会長になって早1か月。


 彼は不幸にも、交通事故で他界してしまう。


 だが次の瞬間、彼は目覚めていた。

 そこは見慣れぬ男子校で、新谷は、西山秀という俺様イケメン生徒会長の体に入り込んでしまっていたのである。

そんな中、彼は知る。どうやら、この生徒会は、とある1人の転校生に役員の殆どが熱を上げ、仕事を放棄した結果、対立する風紀委員会によりリコールされる直前であるという。


西山の体に入った新谷は今にも瓦解しそうな生徒会で、唯一転校生に屈しなかった生徒会役員の野伏間太一と共に、生徒会立て直しを賭けた、ある大仕事を行う事になる。


「この体の西山秀は、一体どこに行ったんだろう」


 何故、新谷は死んで尚、西山という男の体で生徒会長をしているのか。これは新谷と西山という2人の少年の、長い人生の物語である。




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