ストーリー概要および物語の設定


都心のど真ん中に聳え立つ高級マンション。その一室だけが彼女の世界だった。友人も、進学先も、将来も、彼女は自由に選べない。外出する事すら自由に出来ず、月に一度、用意された衣装を身に纏い、養父と夕食を食べる事が彼女に課せられた義務だった。

全ては、14歳の頃。唯一の肉親であった母親が急死し、途方に暮れる彼女の前に現れた"お義父様"に拾われた日からその人生は始まった。

塵の様に儚く、芥の様に無価値な彼女の生の中。世話係と言う名の監視役の男と過ごす日常だけが鳥籠の中で生きる少女の安寧だった。何も知らない彼女が知を得る度に彼女の価値観と未来は変わって行く。