貴方の色を教えて下さい。

作者友斗さと

色を失った魔法使いが、色を取り戻すための物語

▶︎ストーリーの概要および物語の設定


 胡白は師匠を助ける代償として、色を失った魔法使い。色が無くても穏やかなお山の生活に満足していたのだが、ある日、大天狗の弟子である黒烏が訪ねて来る。何でも大天狗の体調が悪いらしく、その薬を煎じて欲しいのだと。しかしその薬を作る為には季節外れのサクラの花が必要。色がわからない胡白は黒烏と共に一年中サクラが咲くという街へと向かうのだった。

 しかし、街の魔女が病に伏したせいか、一年中咲いていたサクラが春しか咲かなくなってしまったらしいのだ。病気の魔女の噂を聞いた胡白と黒烏は魔女の元へと向かう。魔女の病気は、かつて『魔法使いの不治の病』と言われた奇病・ヤセガレ。今は特効薬があるのだが、魔女は薬はいらないと言い張る。実は魔女の子供がもうすぐ結婚するのだが、自分の子供だと分かると障害になるだろうから、いっそこのまま死にたいのだと言う。

 しかしその時、その子供が魔女のもとへやって来た。子供を想う魔女、そして魔女を慕う子供。互いに互いを想い合う姿に、胡白は心動かされた事で一色だけ色を取り戻した胡白。

 そうして、これから色を取り戻す旅に出ようと決意するのだった。