「能力なし」で、得体の知れない「仮面」の力を借りる翔耶は、暮ノ帝国の異端児だった。
今、帝国七十年の平和を揺るがす戦争が始まる。
馬鹿げてるけど、やるしかない。

ストーリー概要および物語の設定


月世界で最も巨大な帝国・暮ノ帝国には、超能力を使う光人と、闇を纏い黒色の動物に変身する闇人の2種族がともに暮らしている。

妖仙翔耶は闇人としての力も、光人としての力も持たない「能力なし」だった。しかしある日から手に入れた力の宿った「仮面」を被ることで、幻獣に姿を変えられるようになる。

「能力なし」かつ得体のしれない「仮面」を使うということで、異端視される翔耶。武士養成機関・水晶院を卒院するところまでやってきたが、帝国は七十年の平和を享受しており、人々は戦争を忘れ、武士の立場そのものが危うくなってきている。そんな中帝国の植民地・風の国で、先住民の反乱が起き、翔耶とその同級生の梛たちは、若手の女性の大臣「秋の大臣」に付き従って、予期せぬ戦乱に飛び込む。翔耶はそこで、帝国の平和が薄氷の上にあることを知る。

帝国そのものを揺るがす内乱に、地球からの刺客。「能力なし」の翔耶はいったい何を選ぶのか。現代の私たちも他人事ではない社会の現実を落とし込んだ、壮大な和風ファンタジー。