沈黙を破る時Ⅰ 〔出逢い篇〕

作者月宮冬雪

繁華街の裏通り。人目のつかない場所に位置する店、「明星」。
世間に疲れた人、趣味を語らう人、愚痴を零す人。様々な人が訪れる昼はカラオケ喫茶、夜はBARの店である。
地下には小さなシアタールームを備え、希望が通れば自分の好きな名作映画も上映出来る。
そんな店の裏手には、知る人ぞ知る秘密の場所があった…



『事件の被害者になったらどうする?』



『恨まない』



『理由がどんなに理不尽でも?』



『殺したいと思うことはないだろう』



『それはなぜ?』







『“罰を与えず、結末を体験させる。”俺にとって、それが最高の復讐だからだ』