身代わり聖女は鳥人魔王の御前でよだれを垂らす

作者ゆんた

ある日クォルネ村に住む、一人の聖女をさらいにきた魔王軍一向。

彼らの目的は、17歳の誕生日に開花すると言われている全知全能の力を秘めた聖女を傀儡として囲うことにあった。

しかしクォルネ村の聖女マリーは、影で力を振りかざす横暴な聖女として村の住民を統率していた。

一方、クォルネ村から少し離れた…

ストーリー概要および物語の設定



ある日、クォルネ村に住む一人の聖女をさらいにきた魔王軍一向。


彼らの目的は、17歳の誕生日に開花すると言われている全知全能の力を秘めた聖女を傀儡として囲うことにあった。


しかしクォルネ村の聖女マリーは、影で権力を振りかざす横暴な聖女として村の住民を統率していた。



一方、クォルネ村に隣接する山に、マリーと同じ白銀色の髪に赤い目を持つミンディアという少女がいた。


ミンディアは幼い頃、親に捨て置かれたところを、山で生きるハンターの男、カイルに拾われて、山奥で自給自足の生活をして質素に生きてきた。ミンディアもカイルと同じようにモンスターを狩ることを得意とし、色々なモンスター肉を食べることに夢中だった。



マリーは自分に容姿が似ているミンディアにひどく嫌悪感を抱いており、ミンディアをいじめていた。



しかし魔王軍に連れ去られそうな今、自分に似ているミンディアを差し出せばいいのだと思い、ミンディアにある提案を持ちかける。


もしあなたが私の身代わりになってくれるのであれば、カイルの左目に治療を施し、十分な金銭を与えると。


魔王の姿を目にしたミンディアは、その要求を呑むことになる。


誰しもが恐れるその魔王の姿は、なんと――――。



モンスター肉を食べたい少女と鳥人魔王様のなかなか噛み合わないラブストーリー。