心臓移植を受けた主人公のもとにある日、ドナーの元恋人と名乗る男が現れて……?
恋が宿るのは心臓? それとも自分の心?
心臓の記憶転移に悩まされる主人公が見つけた答えとは……?

▶ストーリー概要および物語の設定


心臓移植手術を受け、退院した仁科悠斗にしなゆうと(18)の前にある日、「君の胸に触らせてほしい」と泣く男・櫻井敬一郎さくらいけいいちろう(26)が現れる。話を聞くと、悠斗に移植された心臓は櫻井の恋人・ミキのものだったらしい。


それから悠斗は援助交際のような形で櫻井と定期的に会うようになる。ミキとの思い出を楽しそうに話す櫻井を見ているうちに、悠斗は心臓の記憶転移と思わしき事象に悩まされる。手術前と一変した趣味嗜好。そのどれもがミキが好きだったものと一致する。心臓の記憶に引きずられるように、次第に悠斗は櫻井に対し恋心を抱くようになる。


(この気持ちは心臓のせい? それとも俺の本当の心?)と悩んでいたある日、恋のライバルが出現。櫻井を奪われたくないと思った悠斗は、ミキになりきって女装し、櫻井に告白する。

しかし、櫻井は悠斗を拒絶。実はミキ(海輝)は男で、櫻井は同性愛者。さらに、悠斗の心臓はミキのものではなかったと知る。

つまり、悠斗が櫻井に抱く恋心は記憶転移のせいではなく、自分の心から湧き上がってきたものだったのだ。


悠斗、今度は男の姿で再度告白。しかし、櫻井は「男なら誰でもいいわけじゃない」とこの告白も拒絶。悠斗の前から姿を消す。