人類は、クローン技術を使って人間に管理された新人類との共存を選択していた。
 新人類とは、1人の人間だけで子どもを産むことができる人間“ナジュー”である。“ナジュー”は男であり女でもある。生まれた1人目の子どもは自分のクローンとなるが、2人目以降は人間の操作によって外見と性格の個性を変更するの…

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 人類は、クローン技術を使って人間に管理された新人類との共存を選択していた。

 新人類とは、1人の人間だけで子どもを産むことができる人間“ナジュー”である。“ナジュー”は男であり女でもある。生まれた1人目の子どもは自分のクローンとなるが、2人目以降は人間の操作によって外見と性格の個性を変更するのがルールとなっている。そうすることで犯罪を防ごうとしているのである。

 このような世界を背景に主人公たちは生きている。

 主人公である廖(男)は付き合う彼女たちから『最後の恋』にすることを求められる。しかし、廖は一度も応えることができていない。現在も同様もだった。廖はまたいつものように今住んでいる町を出ようとしていた。それは『最後の恋』を求める果てしない旅である。いつの間にか、歴代彼女たちの願いが自分の目的と化していたのだった。

 そんな時、住まわせてもらっていた家の宿主・海と町を出ることになる。海は“ナジュー”だ。

 騒がしく殺気立つ町。原因は海の犯した罪、1人の女性人との恋だった。“ナジュー”は人との交わりは禁じられているのである。

 廖は彼女から、海は回収屋から逃げる逃避行の幕開けである。