とかく、藍を知る【シナリオのみ】

作者葦永青

明治十五年。春。少女・花前百永は、華族である美青年・蒼馬彌生に拾われる。彌生は取引先へ引き渡す娘をとある事情により亡くしており、代わりの百永を拾い、ご令嬢として育て上げようとする。しかし、百永は人間を怖がり話すことはおろか、文字書きも出来ないような少女だった。悪戦苦闘しながらも彼女をそれなりに見え…

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明治十五年。春。少女・花前百永は、華族である美青年・蒼馬彌生に拾われる。彌生は取引先へ引き渡す娘をとある事情により亡くしており、代わりの百永を拾い、ご令嬢として育て上げようとする。しかし、百永は人間を怖がり話すことはおろか、文字書きも出来ないような少女だった。悪戦苦闘しながらも彼女をそれなりに見えるようにした蒼馬は、ある時、百永に心が読める異能力を持っていることを知る。

そこで、そのまま捨て駒にするつもりだった百永に自分の秘密を打ち明け、取引先の公爵家の周りで立て続けに起きていた猟奇的殺人事件と令嬢失踪の謎について調べてほしいと頭を下げる。

あわせて謝罪する彌生へ百永は謝らないでほしいと告げる。百永はこれまでの生活でたくさんの暖かさを知り、人を知り、優しさに触れることができた。感謝してもしきれないと日々の暮らしの中で、百永はもっと彌生を知りたいと思うようになっていた。しかし二人の距離が縮まるほど、大きな事件に巻き込まれてしまい――。

一度は死を受け入れた心が読める少女と、死して尚生き続ける青年の心の成長を描く和風恋愛ファンタジー。