傭兵アレンと幼馴染の少女

作者季邑 えり

 アレンと共に孤児院で育ったティーナは、血の繋がりはないが兄と妹のように仲良く育つ。ティーナが虐められるのを庇うアレン、二人はいつでも一緒だった。だが、戦争に巻き込まれてしまう。

 アレンは18歳となり志願兵となって出兵する。戦争は終わらない。3年後に18歳となったティーナは孤児院を出てアレンを…

あらすじ


 アレンと共にトレースの孤児院で育ったティーナは、血の繋がりはないが兄と妹のように仲良く育つ。アレンのミスでティーナが手首に火傷を負う。その傷跡のせいでティーナが虐められるのを庇うアレン、二人はいつでも一緒だった。だが、そこで戦争に巻き込まれてしまう。


 少し年上だったアレンは、18歳となり志願兵となって出兵する。3年間、給料を貯めてティーナを迎えに来る予定だった。戦争は終わらないまま、2年後に17歳になり孤児院を出たティーナは、アレンを王都で探すが行方がわからない。その1年後、アレンは故郷の街トレースに戻ってティーナを探したが、すれ違ってしまう。そうしているうちに戦火がティーナのいる王都を焼く。


 王都にティーナがいると聞いて、アレンが行くと戦火の中でようやくティーナをみつけた。だが、火災が迫る中、ティーナを助けようとアレンは手を伸ばすが掴むことができない。二人は引き離されティーナは火の中に。


 5年後、軍を退役して傭兵となったアレンが故郷の街トレースに戻るが、戦争によってトレースは壊滅状態であった。ティーナを探すがやはり見つからない。

 

 火傷痕が残るティーナは辺境の領主デボスの奴隷となっていた。ようやくティーナを見つけ、生きていたことを喜ぶアレンだが、奴隷状態から解放するのは容易ではない。


 腕を買われ領主デボスの護衛となったアレンは、奴隷のティーナを見守りながら、少しづつ交流していく。


 再会した時はあの時助けてくれなかったことを恨んで、アレンに反発していたティーナ。だが奴隷同士のイジメや、レイプ魔の領主の息子からも隠してくれるなど、孤児院の時のように守ってくれるアレンに、次第に心を開いていく。


 ティーナがアレンにようやく心を開いたところで、敵部族が襲ってくる。


 領主が襲われた時、駆け引きをしてアレンがティーナの奴隷の権利を得る。そして襲撃の最中にアレンはティーナを攫って逃げた。


 二人は一緒に故郷の街トレースに戻り、戦争孤児を育てつつ仲の良い夫婦として暮らした。