召して召されて(コミック原作応募用)

作者月白 光

 IT企業で働く笹田沙良は、社会人になってからというもの常に疲労困憊の日々を送っていた。板挟みな人間関係や仄かにブラックな仕事に押し流されてすっかり彩りを無くした私生活。愚痴を言おうにも数少ない友人は次々と結婚して会い辛くなってしまっているし、SNSを眺めても自分が惨めに思えてしまい億劫になるだけ…

ストーリー概要および物語の設定



IT企業で働く笹田沙良は、社会人になってからというもの常に疲労困憊の日々を送っていた。板挟みな人間関係や仄かにブラックな仕事に押し流されてすっかり彩りを無くした私生活。愚痴を言おうにも数少ない友人は次々と結婚して会い辛くなってしまっているし、SNSを眺めても自分が惨めに思えてしまい億劫になるだけ。

「まさかこんな未来が待っているなんてなぁ…」

 そんな想いがつきまとい始めた12月だった。


 駅前で開かれていたクリスマスマーケットでワインを購入した沙良は、家に帰りさっそくコルク栓を抜いた。その瞬間、漂う香りから鮮烈な眠気に襲われた。今にも閉じそうな瞼の隙間で、牙の生えた男が笑う顔が見える。

男の牙が手首に突き刺さる。鋭い痛みが走ったその瞬間、男が沙良に向かって言い放つ。


「……まずい」

「は?」

「どういう健康状態なんだ!? 久方ぶりの食事だというのに……どうしてくれるんだ! 人間!」


沙良の元に突然現れた吸血鬼。日々の疲労やストレスで弱った沙良の体を改善して最高の食材とするため、世話焼きな同居生活が始まる。


元小説の作品URL

「召して召されて」

https://maho.jp/my/works/15591670281202620576