女運の悪い魔王陛下に愛の手を

作者半田井森

もういい加減、私にしといたらいいと思うんですけどね。

女運が悪い魔王が連れて来る問題だらけの彼女たちを城から追い出すのが、側近であるラウラの仕事の1つ。ラウラは害虫駆除に全力を尽くしながら、魔王への恋心を隠す日々を送っていた。

ある日魔王がショルシーナという夢魔の彼女を連れて来る。いつものパターンと確信したラウラは彼女を調べ始めるが、まずいところは1つもない。むしろ誰にでも気配りができる優しい女性であり、彼女に夢中の魔王は結婚式の日取りをラウラに相談し始める。

ついに覚悟を決めたラウラだったが、宝物庫から国宝がなくなる事件が起こる。慌てる側近たちに魔王が「ショルシーナにあげた」と言いだし、戻すようラウラが言うも話を聞かない。ショルシーナにも直接話すが、彼女も返さないと言う。2人の態度に違和感を覚えたラウラが再び調べると、なんとショルシーナは凄腕の催眠術師だということが判明する。

更には本命彼氏と魔界乗っ取りまで企てていたと知り激怒するラウラ。他の側近たちと共に魔王とショルシーナの夢へと乗り込み、害虫は再び駆除されるのだった。

疲労と安堵に包まれる魔王城。だがそこへ魔王殺し―――勇者が誕生したという情報が舞い込んで来るのだった。