幽園地に逝ってみて 〜異世界転生志望の私が、生きたまま三途の川で働かされた件について〜

作者和泉杏咲

「私には生きる価値がないかもしれない」
そう考えてしまう、全ての人に読んでほしい。

何故ならばここには、「生き方を知らなかった人たち」が「生きる」ということを学ぶリアルがあるから……。

異世界転生ものの漫画にハマっていた高校生、雁子素直は、死んだらチートになれると信じこんでいた。
こんな世界で…

ストーリー概要および物語の設定


 異世界転生ものの漫画にハマっていた高校生、雁子素直は、死んだらチートになれると信じこんでいた。


 大好きだった父親は小学生の頃に自殺、母親も精神病院に入院中。さらに学校ではイジメに遭っている。

こんな世界で生きるより、転生した方がずっといい。


 そう考え。いざ、首をくくったその時、父親の仏壇から自殺者専用のおっさん死神クズハラと、自殺者の臭いを嗅ぎ分ける犬霊クンクンが現れる。


「死の世界を体験してから、本当に死ぬかどうかを決めてくんないですかね、口で説明するのめんどいんで」


 そう言われて連れてこられたのは、なんと三途の川。だがしかし、そこは素直が知っているような場所ではなく、テーマパークになっていた。

 素直がそこに足を踏み入れると、突然生者の代表である「現世大使」に任命される。

 素直は、次々と厄介ごとに巻き込まれていきながら死について向き合っていくことになる。


 これは、様々な理由で人生を放棄した自殺者や犯罪者達と、生きたくても生きていけなかった死者たちが三途の川の幽園地にて「おもてなしをする側」「おもてなしをされる側」として交流していく、死者の国×おもてなし×お仕事ファンタジー。