唯一の家族である母が他界し一人残された少女。引き取ってくれたのは母の推していたホストで………………。

母は一人で私を育ててくれました。


母は毎日忙しそうに夜も帰ってこれないくらい仕事に明け暮れて、気付けば年相応とは思えない容貌でした。


そんなになっても私を育ててご飯を作ってくれた母ですが、いつしか家に帰って来なくなりました。


家には2、3日に1度位でしょうか。

気付けばご飯も給食以外は食べなくなっていました。


母の帰って来ない原因は仕事だろうと思っていたんですが家に届いた紙が違うと証明してくれました。


母は高額な借金をしていたのです。




体が痩せ細ってもう倒れる寸前だった中学生の頃学校に電話がかかってきました。


内容は母が亡くなった、と。


母以外の身内を知らない私は当然引き取り手なんて無く、私もこのまま死ぬのだろうと思い家に帰ると、家の扉の前に人がいました。


家の様なボロボロのアパートにパキパキとしたスーツに身を包んだ男の人はどう見ても不釣り合いで不自然でした。


その人は私を見ると側に駆け寄ってきてこう言いました。


『君が美代ちゃんだね?これからは僕の家に来るといい。借金も僕が返すから、ね?』


その時の私は心も何もかも沈みきっていて生きている心地がしていませんでした。

もうどうにでもなれと、

それから行く宛の無い私は名も知らない彼の元に行く事になりました。