僕は、お兄ちゃんが今でも大好きだ。
どんなに、冷たい態度をとられても
幸せだったあの頃の記憶に、嘘はなかった。
「悠妃の成長を見ていきたいなあ…。
小学校、中学、高校、大学……
入学式の時は一緒に写真撮ろうな、悠妃。」
約束は、守られなかった。
約束を、 破られても
まだ兄を、信じようとしている僕は
お人好しで、バカな弟ですか?
信じていては、いけませんか……?
幸せだった日々に
嘘は無かったと、今も信じている。
あなたは、人をどこまで信じる事ができますか?
何度、裏切られても
過去の幸せの記憶を信じ続けることができますか?
また、幸せな日々は戻ってくると
信じ続けることはできますか?
妃響を信じる、悠妃の気持ちです。
※ 愛妃 ~ 名前に託した想い ~
悠妃視点の、お話しになります。
本編では、描かれていない玖賀の家族の物語です。