光を掴んだその先に。─Special story─

作者理人

『いと、なぎとずっといっしょ!いとがいるもん!』
その子が少年にとっての光であるように。
その少女にとっても、少年だけが光だった───。


『光を掴んだその先に。』シリーズ続編第3段。





「なんで……なんで“なぎ”は天鬼に残ったのに、

私だけだったの…?」



「絃、捨てたんじゃない。俺達はお前が

何よりも大切だから守りたかったんだ」



「一緒に施設に行けばよかったのに、

なんで……手、離したの…?」



「俺が天鬼に残ったのは、

…お前を守れるくらい強くなりたかった」






『なら、お前も施設へ一緒に行くか?』






本当はその選択肢も、あった。


それでも選ばなかったのはだ。




ここで離れれば“兄妹”ではなくなる。

壊れて欲しいんだよ、そんなもの───…。





画像タイトルを入力…





早く大人になりたい、早く大きくなって、

絃を連れて……ここを出たい。


いと、なぎとずっといっしょ!


───…行けないよ。

行けないんだよ、俺は君とそこへは行けない。

そんなの赦されない。


いとがいるもん!





『光を掴んだその先に。』

シリーズ第3段。




***********

※作品はいずれもフィクションです。

実在の人物、団体等とは一切関係ありません。

***********