十年の初恋に終止符(ピリオド)を。

作者水月つゆ

幼稚園児の頃からずっと幼馴染みの倉田翔平(くらたしょうへい)のことが大好きだった主人公の山下美菜(やましたみな)。毎朝、一緒に登校することが幸せで、翔ちゃんの隣は自分の居場所だと思っていた。そんな矢先、突然「彼女ができた」と翔ちゃんに告げられる。だけど、諦めたくなかった美菜は翔ちゃんを奪い返そうと…



ずっとずっと大好きだった。



幼稚園の頃から私の初恋はスタートしていて、それ以来、彼以外を好きになったことは一度だってなかった。



私の初恋は、これからもずっと続いていくのだと思っていた。



 ──そう、思っていたのに。


きみと私の距離は近いようで

意外と遠いものだった。