温かな指先が頬にふれる。コタツの中で上気したボクよりも、さらに熱をおびた指先……緊張の程は彼女の方が上だと知る。「内緒だよ……」照れくさそうに目を伏せ、薄闇の中でノブちゃんが笑う。ベッドからは、マリコの規則正しい寝息が聞こえてくる。罪悪感に胸が痛んだ。