カッコウの飛び立つ日

作者水瀬さら

平凡な家庭に暮らす小学五年生の七瀬優衣と、あまり学校へ来ない同じクラスの三浦裕也。優衣は「お母さんに殴られた」などと平気で話す裕也のことが、次第に気になっていく。やがてふたりは別れるが、中学生になって再び出会う。それぞれの胸に小さな痛みと、淡い想いを抱えて……。
*この物語は、法律・法令に反する行…

本当はわかっていた


自分たちはまだ中学生で

大人がいなければ生きていけなくて

本当はどこにもいけないってこと


鳥みたいに飛んでいくなんて

できないってこと


***


おとなしく、まわりに逆らえない

七瀬優衣


乱暴で、いつもひとりでいる

三浦裕也


そんなふたりが出会い近づき

せまい世界が変わっていく