前世ハムスターのハム子は藪をつついて蛇を出す

作者岬えいみ

前世の記憶がある日暮公花(ひぐらし・きみか)は、高校の入学式で蛇ノ目剣(じゃのめ・つるぎ)と出会い、愕然とする。遠い昔ハムスターだった公花は、蛇だった剣に野山で追いかけられ、食べられそうになっていたのだ。
他人の振りをするが、ばっちりターゲッティングされてしまい、おまけに実力テストで学年最下位にな…

前世の記憶がある日暮公花(ひぐらし・きみか)は、高校の入学式で蛇ノ目剣(じゃのめ・つるぎ)と出会い、愕然とする。遠い昔ハムスターだった公花は、蛇だった剣に野山で追いかけられ、食べられそうになっていたのだ。

他人の振りをするが、ばっちりターゲッティングされてしまい、おまけに実力テストで学年最下位になり、学力トップの剣に勉強を教わることに。「この頭お花畑の宇宙人が!」とディスられながら、親睦を深めてゆく(?)。


剣は「幸運」と「鈍くさい」のハイブリッドの公花に頬を緩ませるが、体に異変を感じる。普通の人間ではない彼は、宿命の終着点に近づいていた。

彼は邪教のご神体とされたことで輪廻から外れた妖。四百年以上生き続けている「虚尾(こび)」なのだ。


おバカの公花が事件を巻き起こし、神通力で守らざるをえないが、力の使い過ぎは存在の消滅に繋がる。だが組織の乗っ取りを狙う教祖・蛙婆の企みにより追い詰められていく。


蛇の姿から戻れなくなった剣は、公花の家に駆け込み、共同生活が始まる。

公花に癒されながらも、運命の首輪は絞められて――。


四百年前の悲恋。そしてふたりの行きつく先は――。