大妖怪の名を名乗る、探偵。
 曰く、不可思議な難事件を、いとも簡単に解決するという。
 曰く、其の探偵は、一部が欠けた狐の面を被り、素顔を隠しているという。
 名を、“九尾”。
 或る時、雪国でとある佳人が失踪した。彼女は、見るも無惨な姿で発見された。
 彼女を殺した犯人と、動機を解き明かしてい…




 「九尾の狐が声を上げて笑った時、

              全てが判る」




 狐の面を被った探偵、通称“九尾”。

 無邪気に微笑む彼は、唯の賢い書生也。


 死んだ佳人を巡るミステリヰ、開幕。