家長である、兄が亡くなり、都に出ていた弟が呼び戻された。しかし、妾とやらを連れて戻ってくる。
大百姓の出である妻は、持参金目当ての、形だけの妻だった。
夫不在の間、嫁ぎ先のこの屋敷で、身分の違いを理由に、使用人のように、姑に扱われていた。
しかし、夫が戻って来たとたん、跡継ぎをと、姑に急かされる。…