夏休み。幼なじみの家に居候する事になった有栖妃咲。女嫌いな幼なじみの素顔。それは、妃咲に対してとびきり甘く、俺様な事だった。幼なじみに振り回されて、自覚していなかった恋心を、妃咲は次第に自覚してゆくようになってゆく――……。
「生くん!」
「なあに? ひーちゃん」
「大きくなったら、結婚しようね!」
幼き頃、
結婚の契りを交わした幼なじみは
数十年後、
悪魔になって
私の前に現れた。
「俺の理性を吹き飛ばした罰ね」
女嫌いな幼なじみは
私にだけとびきり甘く、
とびきり意地悪だ。