多くのことは望まない。ただ『身内』たちと穏やかに過ごせる日々だけでいい。そう願いながらシリウスは、今日も奴隷屋を開く。たった一人の従業員であり、従者のライファットと共に。

 魂の咲いた匂いに溢れたカレスティア大陸で、今日も誰かが誰かの命を踏みにじる。何故なら、人は必ず自分の中に〝命の優先順位〟…