京都西陣の染め糸屋は、猫の手もかりたい

作者澄田こころ

亡くなった祖母の京都の染め糸屋をついだ麻琴(まこと)は、ピンチだった。

常連客は高齢でどんどん店からはなれていく、おのずと店の売上は右肩下がり。

東京の母からは、店をやめて帰ってこいとせっつかれる始末。

そんな中、ひとりの青年が店を訪ねてきた。中性的な容貌のその人はいった。

「僕、この家で…