大正許婚事情〜本性を探りに、許婚邸に潜入します〜

作者遊井そわ香

【コンテスト用コミック原作】

時は大正。高塔家の成金娘、ハルは十六歳。許婚となった華族、望月瑚太朗は二十七歳。
身分差も年齢差もある結婚に疑念を抱くハルは、女中となって望月家に潜入することを思いつく。
一度も会ったことのない許婚、瑚太朗。彼が結婚相手にハルを選んだ目的とは?

▶ストーリー概要および物語の設定



時は大正。不動産業を営む高塔家の成金娘、ハルは十六歳。華族であり銀行員でもある許婚、望月瑚太朗もちづきこたろうは二十七歳。

ハルは瑚太朗こたろうに会ったことがない。身分差と年齢差のある結婚話に裏があるのではないかと勘繰り、女中に扮して望月家に潜入する。

探偵小説が大好きなハルは、変装・偽装茨城弁・偽物の手紙・誘導尋問・追跡に大張りきり。だが詰めの甘いハルのなんちゃって探偵ぶりに、瑚太朗は笑いをこらえる日々。

瑚太朗を慕う政治家の娘、志津子。生粋のお嬢様である志津子の存在に、ハルは圧倒されて身を引く決意をする。

ハルは瑚太朗宛に、結婚を辞退する置き手紙を残す。

家に帰ったハルに瑚太朗が会いに来る。瑚太朗は最初から女中がハルであることに気づいていたことと、底抜けに明るいハルの笑顔に一目惚れをして、結婚を申し込んだことを打ち明ける。

「私の妻はハルしかいない。他の男に君にふれる権利を与えたくない」とプロポーズしたのだった。