一九三三年。柔道の始祖、嘉納治五郎(かのうじごろう)はあるものを欧州から持ち帰った。日本初となる、プレートを付け替えて重量を調節できる、ディスク・ローディング・タイプのバーベルである。
「唖鈴」すなわち〝鳴らない鐘〟を語源とするこの無骨なトレーニング器具は、以来、沢山の人々の手を経ながら、彼ら・…