鼓動がバクバクと止まらない。同時に鳴り始めた耳鳴りは警鐘のようで、やめろ、これ以上奴の内面に踏み込むなと、自身に警告しているようだった。けれど、目が離せない。
 まるで、そこに視線が縫いとめられてしまったかのように、カオツはツキヤから目を逸らせないままでいた。こんなツキヤを、彼はこれまでに見たこ…