未完成な僕たちは、明日を描く。

作者水月つゆ

高校二年になった僕はやりたいことを諦めて、進路表に“進学”と書いた。ひょんなことからクラスメイトの岩倉水帆と仲良くなる。進路のことを言い出せずにいたけれど、ある日僕は打ち明けることに。そしてそれを諦めていることも。すると、「ハルの人生はハルのものなんだよ」と告げられて背中を押される。そのおかげもあ…



僕の人生には初めから選択肢なんかなくて

あるのはいつも〝諦め〟の二文字だった。


だから、親が敷いたレールの上を、

〝これが正しい〟んだと思い込んで歩いた。



それしか僕にできることはなかったから。



ーーけれど、きみだけが気づいた。



「ハルの人生はハルのもの。

 ーーだから頑張れ、ハル」



きみだけが僕の背中を押してくれた。



僕より小さな手のひらが、

力強く僕を引っ張って、


夜空の下、二人で走った。



初めて親に夢を伝えたあの日、

初めて僕は、親に抵抗した。



ーーきみは、僕の道標。