▶ストーリー概要および物語の設定

東京の下町、葛飾区にある喫茶Hesperusは猫のいる喫茶店。猫に会える場所として、地元では名前が知られている。

白いモフモフの『猫又』とも呼ばれるマオンと、小さな黒猫がいるからだ。



その喫茶店Hesperusの本当の姿は、亡くなった人の魂が極楽浄土に旅立つ三十三回忌を前に"もう一度会いたい人"に会わせてあげる場所だった。

一般的に亡くなった人は三十三回忌を期に御先祖様の仲間入りとされていて、魂は極楽浄土に旅立つとされている。その前にここでは亡くなった人の魂を黒猫の姿に変えて、この喫茶店に会いたい人が客として訪れるように仕向けて再会させてあげているのだ。


白猫マオンは虚空蔵菩薩の化身で、黒猫(つまり亡くなった人)と会いたい人を呼び寄せる役目を、マスターの桜井大己は最後の思い出作りとしてリクエストを受けた料理を出す役目をしている。


一匹と一人で細々と営んでいたが、ある日霊感力が優れた三輪依子がスタッフとして働くことになる。

依子と大己、マオンが『最後の思い出作り』のお手伝いをしながら、人の温かさに触れたり、"死"について考えさせられたりする話です。