花盗人は罪に非ず【応募用】

作者三ツ沢ひらく

彼はこの町の特別な子。何をしても許される。
わたしは彼に奪われ続けている。
彼はわたしを見てただ笑うのだ。

この町を出ても、わたしは逃げられない。
彼は、特別な子だから――。

「花盗人は罪に非ず」のシナリオ応募用です。

▶ストーリー概要および物語の設定



閉塞的な田舎に暮らす「わたし」。その幼なじみの想治郎は、幼い頃からわたしに異常な執着心を持っていた。その執着心はわたしのものを盗むという行為に表れる。小学校時代はペンを盗むなんて日常茶飯事。中学時代にお気に入りの傘を盗んだ時などは、雨に降られるわたしの様子をわざわざ笑顔で見にくるほどに、想治郎の好意は歪んでいた。そして高校の時、わたしは想治郎に唇を奪われる。想治郎が好き勝手できるのは、彼の生家が祭主という特殊な権限を持つ家だからだ。年に一度の火祭りの日。わたしはついに想治郎に決別を告げる。高校を出たら都会に出て町には戻らないと宣言する。化物のような火祭りの衣装を着た想治郎はわたしに口付けて言った。「ペンの一本も取り返せないくせに」わたしは必ずこの化物から逃げると心に決めた。宣言どおり都会に出たわたしは恋愛をしたり青春を楽しんだ。田舎の母が死ぬまでは。母の葬式で麗しく成長した想治郎に再会したわたしは、病気の母を置いて都会に出たことを責められ、想治郎を平手打ちする。しかし後日、親戚から想治郎とのお見合い話を持ちかけられてしまう。最初から全て、わたしを手に入れるための想治郎の計算だったのだ。



この作品は「花盗人は罪に非ず」をコミック原作化したものです。

▶元小説の作品URL

https://maho.jp/works/15591074771453722529