1938年。世界中が狂気の渦に呑まれつつある、初冬の英国。一人の少女が大都会──ロンドンにやって来た。13年前。東オーストラリアのとある田舎町に、貧困と育児放棄が原因で、親戚が営む孤児院に使用人として引き取られた、アンジェリークこと、アンジュである。彼女は天性の音楽好きだったが、歌と南半球の豊…もっと見る
求め、願う事しかできなくて
ただ 1人で 歌っていました。
あの海辺(ふるさと)で……
夢見た世界に漂う 狂想の闇
青い空を 一瞬で染めた
幾千もの 朱の涙
たとえ 明日消えてしまっても
“愛” を探して 育ててく……
それが 私の 戦い です。