「ゴミ小屋の主はお前か? 偉そうな口ぶりで言ってないで、いらないものをとっとと分別しろよ。ゴミヒロイン」
「ムッカー! 誰がゴミヒロインですかっ! 暴言が過ぎますっ!」
新種のコウモリ(死骸)を素材にしようと拾ったのにその正体は伝説の竜!?
ちょっとドジで、のんびり屋の染物師の少女アリーチェ
完璧…

私をゴミヒロイン呼ばわりするのは黒曜石のような鱗を持つ美しい竜、竜人族のラウリ。

竜の姿は宝石の名を冠する偉大なるオブシディアンドラゴン。

人の姿は無愛想だけど白いエプロンと三角巾似合う万能完璧家政夫。


私は染物師のアリーチェ十六歳(彼氏募集中)。


町のみんなからは魔女と呼ばれて避けられ、犬には吠えられ、平和の象徴である鳩まで飛び去って行く始末。


そんな私の仕事は普通の染物だけじゃなくて、染色術という幻影を生み出す術を作り出すこと。

忙しい我が身をわかってもらえますね?


というわけで、家政夫として働くことになったラウリだけど、蟻の卵ほどの謙虚さしかなく、竜の力(掃除)によって私の森の家を蹂躙(不用品処理)していく!


「求む!勇者!」そんな私の願いもむなしく、コレクション達(空き箱とか)がどんどん失われていくのだった……


そんなラウリとの生活だけど、(失うものは多いけど)居心地は悪くない。


家政夫を雇うことに反対する王子のヨルン様、そして、ラウリを国へ連れ戻そうと追って来る者達がいた。


――私達の雇用関係は前途多難です!