一生を終えるたび、記憶を持ち越して次の生を得る『イーオンの民』。彼らは転生の都度、その魂を削がれていき、やがて魂ごと消え去る運命を負っていた。これは、そんな種族に生まれ、再会するたび夫婦となってきたある男女の、とある真夜中の出来事。
何度も何度も
記憶を持ったまま転生を繰り返す
『イーオンの民』
転生するたびに少しずつその魂は削られ
やがて散り散りになった魂と一緒に
その存在は消滅する。
これは、そんな種族に生まれた、
ある夫婦のお話。