ストーリー概要および物語の設定


10歳になる前の日に、突然『生き血以外口に出来ない“吸血鬼”のような体質』となってしまった、エーヴィヒクライス教皇国フォルブルート州領主の一人息子、リヒト。


“吸血鬼”は、『この国に必ずや災いをもたらす』として、100年以上人々に恐れられてきた存在であり、皮肉にもリヒトの生家は、その“吸血鬼”との戦争で最も功績を挙げてきた、名のある騎士の直系であった。


そのためか、或いは将来を悲観したのか、3年間の治療の甲斐も虚しく食性の治らないリヒトを、両親は13歳の誕生日に巨大な鳥型の精霊へと預け、どこかへ送り届けてしまう。


リヒトが目を覚ましたのは、変わり者の旅医者マカロニと、元司祭の生真面目な隠者アーロンが暮らす、人里離れた忘れ去られし地、“白い森”にある樹木の家だった。


リヒトはマカロニに指摘されて初めて気付いた自分の能力を活かし、『血液を飲むだけで、食べたものや隠れた病を言い当てる旅医者芸人』と称して、マカロニやアーロンらと共に各地を転々とする生活を始める。


様々な人や種族と出会う内、やがてリヒトは、『自分にしか助けられない命もある』と気付き始める。