『ななな、なんで頭にウサギの耳が生えているんだぁぁぁ!!!!』
時の神の気まぐれなお遊びに巻き込まれた哀れな男が、獣人国アルスター王国で、絶叫という名の産声をあげ誕生した。名を『ユリアス・ラパン』と言う。
生を全うし天へと召された爺さんが、何の因果か、過去の記憶を残したまま、兎獣人へと転生…
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◾️ストーリー概要及び物語りの設定
生を全うし享年80で死を迎えた桜庭宗次郎は、記憶を残したまま兎獣人へと転生した。しかし、転生した獣人の国アルスター王国は、肉食獣人至上主義の国で兎獣人ユリアス・ラパンとして生を受けた桜庭宗次郎は、最下層の草食獣人街で鬱々とした日々を送らざる負えなかった。
そんな日々に嫌気が差した頃、豊富な薬草や鉱物が眠る森の噂を聞き、前世獣医師だったユリアスは、自身の知識欲に負け人目を盗み森へと入るようになる。そこで見つけた『ドクダミ』が、彼の人生を大きく変える事となる。
無法地帯と化した森で死の危機に直面した時、自分の命を救った緋色の狼アルフレッド・アルスターと出逢った時、運命が動き出す。
なぜ桜庭宗次郎は前世の記憶を残し、兎獣人ユリアスとして転生する事となったのか?
そして、青銀の狼ばかりの王族の中でなぜアルフレッドだけが『緋色の狼』なのか?
全ては、桜庭宗次郎の心残り『ポチ』の存在へと繋がる。
これは、輪廻転生を司る時の神に翻弄され、立ち向かった者達の物語りである。