私の監視系ストーカーは、どうして私を欲しがらない?

作者ミラ

「僕が君のことを守るから」


バイト先にやってきた背の高い彼は胡桃を前にして開口一番そう言った。

25年も胡桃という人生を歩いていると直感でわかるようになるのだが、こいつはヤベェ。


旧知の友からは「ヤンデレホイホイ」の名をはせる胡桃である。数多のヤンデレに狙われてきた胡桃の前に現れたのがニ…

「僕が君のことを守るから」



バイト先にやってきた背の高い彼は胡桃を前にして開口一番そう言った。


25年も胡桃という人生を歩いていると直感でわかるようになるのだが、こいつはヤベェ。



旧知の友からは「ヤンデレホイホイ」の名をはせる胡桃である。数多のヤンデレに狙われてきた胡桃の前に現れたのがニュータイプヤンデレの九条守だ。



九条は胡桃を見ているのが最高に至福な、監視系ヤンデレだ。だが、こいつは一味違う。


家に監視カメラ、盗聴器を平気でしかけて「カメラを外さないでくれないか、胡桃が見えないじゃないか」なんて平気で言って来る。


正々堂々の監視体制!隠れる気がまるでないのだ……


しかも、胡桃が他の男に告白されようが1mmも嫉妬を表さない。さらには「イイ男だといいな」なんて言い出す始末。胡桃が好きで欲しいんじゃないの??



全く何がしたいのかわからない。



ニュータイプ過ぎる監視系ヤンデレに、胡桃は戸惑いながらも、どこかしら優しい九条との奇妙な関係は続いていく。



ヤンデレホイホイ×監視系ニュータイプヤンデレがおくる不可思議な関係。



ニュータイプヤンデレ九条の目的は?