猫だけに吐く弱音 ~余命3か月を宣告された家族の軌跡~

作者瀬崎由美

人間ドックの予約を勝手にドタキャンするような医者嫌いの父。頭痛と眩暈を訴えたので病院へ連れていけば、余命3か月の末期ガンの診断が。肺ガンからの脳腫瘍はすでに3センチにもなっていた。母の希望で本人への告知は無し、家族だけが本当の病名を知る闘病生活。癌細胞に徐々に蝕まれていく父の身体と、少しずつ固まっ…

広瀬家で執り行われた法事中、父の様子がおかしことに家族は気付く。頭痛と眩暈が続くというので病院へ連れて行き、レントゲンを撮ってもらえば、真っ白な肺と腫瘍だらけの脳。末期の肺癌、余命3か月。

本人への告知をしないことを決めた家族は、病名の分からないまま悪くなっていく体調を不安がる父を黙って見守るしか出来なかった。ガンマナイフ治療による一時的な回復と、飼い猫達からの癒し。闘病中であっても、広瀬家にも穏やかな日々があった。

父が亡くなった後に発覚した次女の妊娠。新しい命の存在は悲しみに暮れていた家族を救う。