■ストーリー概要および物語の設定
神から魔法の力を授かる儀式、戴聖式。傲慢我儘令嬢と名高いディア・ムーン・ヴィエルジュは父や兄と同じ氷魔法を授かる……はずだった! 実際にディアが授かったのは盾や壁を実物化し、自分や他人を守護する魔法、守護魔法だったのだ。そこからディアは自分が乙女ゲーム「黎明のリュミエール」の悪役令嬢に転生してしまったことに気づく。また、同じ年の戴聖式で現れるはずのヒロインが現れなかったことも知らされる。ヒロインがいなければ、物語にハッピーエンドはない。そうして「最推し愛され」をこよなく愛すオタクであるディアは最推しであり、この物語のヒロインと並ぶ主人公であるクリスをヒロインに仕立て上げることで、物語をハッピーエンドに導く作戦を考えたのだった。しかし自分なりに作戦を実行しているつもりが、ディアはクリス、リオン、ホープ、ジェイド、四人の攻略対象キャラの闇を救ってしまい、皆がディアに好意を向けるようになってしまう。しかも消えたはずのヒロインが魔族化して「クリスを殺す」と宣言し、襲い掛かってくる。ディアは彼女の襲撃からクリスを守り、どうにかクリス達がハッピーエンドを迎えるように奮闘するのだった。
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