英国諜報機関MI6のエージェントであることを隠し、ベーカー街の下宿で一般人のふりをしながら暮らすロビン。
彼はある日、下宿仲間の平凡な青年マフィーから想いの丈を告白される。
戸惑い、一度は断るロビンだったが、マフィーの意外な切り返しに次第に追い詰められて行き……
優し過ぎたスパイがやがて全てを奪わ…

彼が僕を想うなんて


それは世界中の海が乾くことよりも

信じられぬことだった

僕はいつの間にか全てを奪われて

身動き出来なくなっていた


誇り高きこの英国の

「悪魔」とまで呼ばれた秘密諜報員エージェント

こうなっては形なしだ


僕はそう、まるで間抜けな道化ピエロのように

彼の掌で踊っただけ——