透明(フィアファネス)の空

作者兎束作哉



俺が見る空はいつも何処か汚くて、灰色がかっていた。

いつしか俺は、空とはそういうものだと考えるようになり、濁った世界で息を殺しながら生きていた。


彼と出会うまでは____、



鈴ヶ嶺梓弓すずがみねあずゆみは、血の繋がらない父親を殺し『先生』と名乗る狙撃手に育てられ、同じ道を歩いていた。

そんなある日、財閥の御曹司・空澄囮あすみおとりと出会う。

友達になって欲しいと言われた梓弓は、彼を殺して欲しいと依頼されたことを思い出し板挟みになるが囮と友達になりたいと、友達兼ボディーガードに志願することになる。


「あずみんの夢ってなんだ?」

「俺の夢……」


自分の夢も、未来についても考えたことなかった梓弓は、囮との出会いをきっかけに変わっていくことになるが……?


御曹司×暗殺者の青春ブロマンス‼