〈捨て一匹狼〉若頭の飼い主になった私は、危険な逃避行でも幸せです。

作者ミラ

拾った男はプロの「ヒモ」だと名乗った。


血濡れで現れて

すぐ抱こうとしてきて

危険な男だって、本能でわかる。


「俺を飼ってみるか?」


飼わずにはいられなかった。


ヒモ契約から始まる、

本当の幸せを目指した愛の逃避行。



あらすじ(結末まで)



家族、彼氏、友だち、誰もいない孤独なOL雪乃は、寂しくて消えそうだった。


そんな寂しさを抱えた雪の降る日に、龍治と出会った。



泊めてくれと言う龍治を家に連れ帰り、雪乃はそのあたたかさにハマってしまう。



向いていないと知りつつ、プロのヒモを名乗る龍治と「ヒモ契約」を交わした。




龍治はヒモの役割として体の関係を迫るが、雪乃は拒否して添い寝を要求する。


雪乃をただ抱きしめてやれば、いつもオドオドしている雪乃が幸せそうに眠った。



龍治は雪乃の無垢さに、居心地の良さとあたたかさを感じてしまうのだった。





ヒモ契約生活を続け、二人はお互いの温かさに惹かれていく。


孤独なウサギOLの雪乃と、孤独な一匹狼の龍治は互いを求めあっていった。




ひょんなことから、龍治が騒ぎを起こし、龍治の身元が割れてしまう。


龍治はヤクザの若頭で、足を洗う際に裏懸賞金をかけられて


逃亡生活の真っただ中だったのだ。




追手から逃げるために龍治はヒモ契約の解消を雪乃に突きつける。


雪乃は愛を告白し、連れて行ってと懇願した。




龍治は危険を承知であったが、愛しく思ってしまった雪乃を手放せなかった。


雪乃の覚悟を受け入れ「龍治の女」として逃亡生活に連れていった。





金なし、家なし、仕事なし。の状況に追い込まれる二人。


だが、二人での旅は楽しく、満ち足りていた。




資金が底をついた時、雪乃が体調を崩し、定住する必要に迫られる。


雪乃は龍治と結婚すれば、名前を変えることができると思いついた。




雪乃は逆プロポーズをして龍治を笑わせた。




名前を変えれば、追われずに働くことができる。


龍治は結婚し、雪乃を守って働き始めた。




だが、結局またヤクザの末端に見つかって追われてしまう。


何度も生活を壊されて苦悩する龍治だが、雪乃は


「龍治さんさえいれば」と笑って付き合った。



互いに互いさえいれば、幸せだった。




逃亡生活に限界を感じた龍治は、


ついに巨悪の根源である父親の組を壊滅させる決意をする。


雪乃との生活を守るためだ。



龍治は過去に世話になった刑事を頼り、組の悪事を暴き、潰す算段を立てる。


その計画中に、ついに雪乃が組の連中にさらわれてしまう。




怒り狂った龍治は一人で組に乗り込んだ。


雪乃を助けようとするが、絶体絶命のピンチに追い込まれる。


雪乃は龍治を守るために銃の前で身体を張った。




ぎりぎり刑事がかけつけ、事なきを得る。


龍治が組の悪事の証拠を刑事に提出し、


龍治の父である組長は逮捕。組は解散に至った。



互いが互いを守り合い


龍治と雪乃は、ついに平穏であたたかい暮らしを手に入れたのだった。