カレーを作りながら、元彼への不満を届かないと分かっていても口にするアイナ。 別れていると頭では分かっていても、時々現れる元彼の残像に話しかけてしまう。 でも、「一人で食べるカレーもちゃんと美味しい」と頷きながら、頭の中では元彼のことでいっぱいで……
君が居なくてもカレーはちゃんと美味しい。
君の言った通りにはならなかったよ。
でも、君のいない日常に幸せを見出せないし、寂しいし、どうしても残像が見えてしまう。
ねぇ、カレーはちゃんと美味しいよ。美味しいのに。