宗田喜一郎(そうだ・きいちろう)は会ったことの無い文通相手・橘月子(たちばな・つきこ)に恋をしている。商社を営む宗田家と地図に無い村の名家・橘家の文通は喜一郎の曽祖父・貞一郎(ていいちろう)の代から続いていた。手紙に隠された謎とは。盲目的な初恋の行方は。