3人の男が仕事中に蛸壺を見つけた。ただのゴミでしかない蛸壺だと思っていたが、その蛸壺を使って突拍子もない文豪の遺作を作ろうとする悪巧みの話。

「準備はいいな」

 そんな掛け声に2人の男が頷く。廃墟の一室には3人の男いて、彼らは部屋の中央に置いた蛸壺に生きたタコとコピー用紙を入れる。数分間待ち続け、取り出した代物を確認して感嘆の声をあげた。

 その様子は完全に黒魔術か邪神との戯れである。